1. 人間関係の99%は ことばで変わる!. . . 2015 / 堀田 秀吾
明治大学の名物イケメン教授として知られる言語学者が解き明かす「ことばの魔術」。他人と上手に関わって良好な人間関係を築くには「言葉選び」と「言葉遣い」が重要であることを、多くの事例を挙げて解説する。言葉の域を超えた「見た目」や態度・表情やボディランゲージにまで言及して、単なる情報伝達ではない「生きたコミュニケーション」で人生を豊かにするコツを伝授。年齢・性別・職業によって変化する言葉遣いという「役割語」の効果や、日本の方言では「女が話す大阪弁」と「男が話す広島弁」が異性からの一番人気というアンケート結果などの興味深い内容が満載で、新しい自分を発見する自分探しにも役立つかも。
2. 生きる悪知恵 . . . 2012 / 西原 理恵子
生まれる直前にアル中だった父と母が離婚。通っていた私立女子高を飲酒で退学になった直後、ギャンブル狂だった継父が借金を残して自殺。母親が苦労して貯めた100万円で上京し、ミニスカパブなどで働きながら何とか美大を出てエロライターとしてデビューを果たす。やっと売れ始めた頃に取材で出会ったカメラマンと結婚するが彼のアル中とDVによって離婚。3年後に復縁するも、その元・元夫は翌年に肝臓がんで死去... 人生で数多くの「いらん苦労」をし続けた無頼漫画家のサイバラ氏が、読者の悩みに答えた一冊。「親子仲良くなくて良し!」「夫のケータイを勝手に見たアンタが悪い!」などなど、仕事やお金、男女関係や人生に関する多くの悩みに「苦労の達人」がお答えする、「正しくないけど役に立つ」60のヒント集。
3. 家族の悪知恵 . . . 2014 / 西原 理恵子
離婚した元夫を捨て切れずに悩んでいる女性に対しては「家に入れても籍は入れるな!」、年下の男性から不倫の「お誘い」を受けた子持ち主婦の告白には「ルールを守ってバレなきゃOK」、物を捨てられずにガラクタを溜めこむ夫への苦情には「勝手にちょっとずつ捨てちゃいましょう〜♪」... 世の中の「酸いも甘いも噛み分け」た不幸の達人・サイバラ先生が放つ第ニ弾。「夫婦」「子育て」「家族」「人生」そして「面倒くさい親兄弟」という5つのテーマについて、2人の子供まで巻き込んで紙面を増やした「身もフタもないけど役に立つ」49のヒント集。
4. 上品な人、下品な人 . . . 2005 / 山崎 武也
文化や礼儀・マナー・仕事術・人間関係などの著作を多く手掛けているビジネスコンサルタントの山崎氏が提唱する人間の「気品学」。職場における「上品な上司・下品な上司」、街でよく見かける「下品な客」、若者にシカトされる「下品なオヤジ」などの生態を分析し、「とてもつきあい切れない下品な人」の具体例を挙げて、言葉・服装・態度などが下品な「裸の王様」を反面教師として我が振りを直せと読者に呼び掛ける。上品に書かれた本なのだがアマゾンの読者レビューで酷評されている理由は、おそらく巻末の僅か3〜4ページあたりが原因か? 筆者の地元である広島出身の友達が上京して来たという事でフランス料理に連れて行ったが、そこで「おしぼり」を注文した友人を「品が無い」とわざわざ本文で論(あげつら)った感覚こそ果たして上品と呼べるものなのか ? ? そんな見方をすると全編を通じてどこか「上から目線」なのが気になる。
5. 断わる力 . . . 2009 / 勝間 和代
早大の大学院でMBAを取得し、世界の経営コンサル会社・マッキンゼーなどの華々しい職歴を持ちながら3人の娘さんを育て現代の「勝ち組」を突っ走る一方で、私生活では2度の離婚に加えて最近では同性愛でカミングアウトという大変お盛んな評論家で、そんな奔放な生き方に共感して「カツマー」を自称する女性ファンと、勘違いして職場で暴走する「偽カツマー」を数多く生み出した勝間センセイ。本書は他人の気持ちや期待に無理やり自分を合わせ続ける日常から抜け出して、「断る力」を身に付けるための啓発本。自身の姿を投影したとも言える内容はまさに「自分大好き」礼賛本とも言えるもの。本業である投資に関する「勝間本」が多い中で、センセイを良く知るための数少ない入門書と言える。
6. あなたのまわりの「コミュ障」な人たち . 2012/ 姜 昌勲 (きょう・まさのり)
自分勝手で周りの状況を考えない人・無邪気な言動で場の雰囲気を盛り下げてしまう人・自尊心が高すぎて意見されるとすぐキレる人.... こんな「空気を読めない人」たちを単に性格や育ちの問題と片付けてはならない。彼ら・彼女らは対人関係に支障のある「コミュ障」(コミュニケーション障害)の可能性が大きいと分析するのは、児童精神医学が専門で、奈良市で「こころのクリニック」を開設している医学博士の姜(きょう)氏。「コミュ障」を困った病気と敬遠するのではなく、個性的な特徴を持つ「愛すべき人たち」と受け止めて、上手な付き合い方が出来るようにレクチャーした一冊。
7. 「いい人」が損をしない人生術 . . . 2005 / 斎藤 茂太
近代日本を代表する歌人・斎藤茂吉の長男で、「どくとるマンボウ」で著名な随筆家・北杜夫の兄でもあり、そのご本人もまた随筆家と精神科医の二足のわらじで活躍した斎藤茂太(しげた)、愛称「モタさん」による人生術。人間関係のみならず人の世・浮世というのは全てが芝居のようなもの。ならばいっそのこと、自分の殻に閉じこもらずに人々の心を魅了して愛される「役者」になるべしと、人付き合いに悩む人々を激励する。夫婦や親子の関係は「足るを知る」の精神で円満に、人との関わりは以心伝心ではなくて「笑顔のコミュニケーション」で円滑に... ちょっとの工夫で心が軽くなる人生術。
8. 人間関係 . . . 2013 / 曽野 綾子
この世に生まれて生きて行くためには、他人と世間・そして自分と向き合うための作法がある・・・とは言いつつも、やっぱり思い通りに行かないのが人間関係なのだと受け止め、ならばどうやって「自分らしく生きる」ことが出来るのかを説くのは、戦争・社会・宗教など幅広いテーマで執筆活動を続ける曽野氏。御年80歳を過ぎて『夫の後始末』もすでに終え、今度は『自分の後始末』も視野に入れている筆者が14のエピソードで人間関係の基本をシンプルに解説。夫婦円満の秘訣は、「なるべく一緒にいないようにすること」と公言するその素直な生き方に触れる一冊だ。
9. 逃げる力 . . . 2018 / 百田 尚樹
30年以上も続いている関西の人気番組・『探偵! ナイトスクープ』のチーフライターなどを手掛ける一方で、『永遠の0』・『海賊と呼ばれた男』などの小説で知られるベストセラー作家の百田尚樹。目の前のピンチから逃げる、会社から逃げる、そして「人間関係」から逃げる... 自分にとって本当に大切なものは何かを見定めれば、人間関係において無駄な戦いを避けてさっさと逃げる「力」が身に付いてくると説く百田氏だが、奔放な意見であちこちで炎上している様子を見ると、まだまだ「逃げる力」が足りないのでは?(笑)
10. 99・9%の人間関係はいらない . . . 2016 / 安井 元康
ネット経由によるパソコンの受注・販売や、アジア地域における修理サポートなどを展開するMCJグループの社長を務め、「非学歴エリート」・「下克上転職」などの著書で有名な安井氏が、人間関係に悩む人々に贈る「八方不美人のすすめ」とも呼ぶべき本。いつも他人に嫌われたくないとか、誰かに誉められたいと考えてばかりいると、本当の自分が見えなくなってくる。 余計な気苦労を排除し、「人付き合い」をリストラして孤独力を磨き、キャリアを拓くことに集中せよと叱咤する。